応用情報技術者試験

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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

上位技術者の国家資格

応用情報技術者試験は経済産業省が管轄する国家資格の一つで、情報処理技術者試験の中の一つです。
レベルとしては3に位置する国家資格で、基本情報技術者試験の上位クラスの国家資格となります。
もともとこの応用情報技術者試験は第一種情報処理技術者試験と呼ばれており、2009年から現在の名称になりました。そのため一種という名前で現在も呼ばれたり、またソフトウェア開発技術者試験、通常ソフ開という名前で呼ばれることもあります。

この応用情報技術者試験はある程度の経験を積んだプログラマやシステムエンジニアを対象とする国家試験であり、高度なIT知識および技能を身に着けた人材となるために必要な応用知識、および技能を有するために実施する試験という位置づけになります。

基本的にはスキル2である基本情報技術者試験に合格した者が次のステップとして受験することが多く、上位スキルを身に着ける為の試験として会社に取得奨励されているケースが多いものです。
またレベル4の資格で、情報処理技術者試験の最上位である高度情報処理技術者試験の登竜門的な資格試験なのです。

制度改正により合格しやすくなった

試験制度改正前の第一種情報処理技術者認定試験は1969年より実施されており、その合格率は7.7パーセントと非常に低い合格率でした。その後何回かに分けて試験内容の変更が行われますが、2009年(平成21年)に大幅な試験制度改正があり、そこから応用情報技術者試験という名称に変更されました。

応用情報技術者試験では、その合格率が26.1パーセントと、制度改正前よりも比較的合格しやすい試験となりました。

試験の形式

試験は午前と午後に分けて実施されます。
午前の部は試験時間が150分、四肢選択式で80問の試験が出題されます。出題の配分はコンピューターテクノロジーの範囲から50問、マネジメント分野から10問、経営戦略の部分から20問という配分で出題されます。上位クラスの試験とはいえ、出題される範囲は広く、さらに深くなっていきます。

午後の試験は午前と同じく150分の試験時間があります。午後の試験は記述形式での回答となり、11問出題されるうちの2問中から1問を回答、残りの9問から5問を選択して記述形式での回答を行います。

午前の試験、および午後の試験ともに60パーセント以上の正解で試験合格となります。

応用情報技術者試験に合格すると、合格してから2年間はレベル4の高度情報処理技術者試験の午前の部の科目免除が受けられます。レベル4の試験合格の足掛かりになるので、応用情報技術者試験に合格したら一気にレベル4の試験まで受験したほうが得ですね。

より上位の仕事をするために、このような資格試験を受験して自分を高めていく必要があります。自分に自信を持つという意味でも資格試験受験は重要だといえます。