ソフトウエア品質技術者

ソフトウェア品質技術者とはどのような資格?

ソフトウェア品質技術者資格とは、財団法人、日本化学技術連盟が開催している資格試験です。
日本のソフトフェアの品質事故を徹底的になくし、より安全で安心の社会を実現するための技術者を育成することを目的として作られ、認定する技術を持っていると判断されたものに与えられる資格として知られています。
資格としては、初級、中級、上級の三段階に分かれており、上級になることで、より高度な内容を把握しているとして認定され、様々な場面で利用をすることが可能になります。

ソフトウェア品質技術者の合格ライン

ソフトウェア品質技術者の資格を取るための試験は、出題内容が、「ソフトウェア品質 知識体系ガイド」がベースとされており、出題範囲を徹底的に勉強することで、資格取得につながるといえるでしょう。
初級の場合はシラバスと呼ばれる公式テキストに準拠した出題範囲が取られていますが、中級と上級の場合はこれに加えて、ある一定の知識レベル表が参考にされています。
知識レベルは以下の通りです。

レベル1が、基本的概念や用語を知っていて、意味を説明することが出来ること。
一段階上のレベル2になると、それに加えて、概念や用語がどうして出来たのかの背景などを理解し、具体的な例を挙げて説明が出来ることが求められます。
さらに、これらの概念や技術の使い方を理解していて、適切な場面で、限られた条件の中で課題をクリアすることが出来るとレベル3程度の能力が身についていることになります。

そしてレベル4が、概念と技術をよく理解していて、実際にこうした問題が起きたときに、それらの知識を活用、応用することが出来ることとされ、一番高いレベル5は実際の社会において様々なトラブルを解決するために、必要な要素を分解して、検討し、結論に導くことができるレベルです。
中級の場合は、中級シラバスに加えこの知識レベル2~3の範囲で問題が出題、上級は、すべての範囲で出題がされます。

ソフトウェア関係のさまざまな職場への就職に有利

ソフトウェア品質技術者の資格を手に入れることで、ソフトウェア開発に携わっているエンジニアをはじめ品質保証エンジニア、テスト技術者、保守運用技術者などの職業を中心に様々なソフトウェア開発関連の職業に関わる、基本的な技術と知識を身につねることが出来るといえるでしょう。

もちろん、これらの職業に就くために必ずしも必要になるという資格ではないのですが、資格取得をすることで信頼感が増し、顧客が増えやすくなるという事例も多くあるようです。
また、スキルアップのためにこうした資格取得を積極的に行うように推進している企業も多くあり、企業によっては、資格を取得した者に対して昇給制度を取っている企業もあるといわれています。
このように、世にとっても、自分にとってもメリットがあるといえるのが、ソフトウェア品質技術者の資格の特徴であるといっても、過言ではありません。