Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック

この本の概要

SEという仕事は「エンジニア」という名称がついていることからわかるように、技術系の専門職として世間的には扱われています。

ですが機械系のエンジニアが実際にモノづくりの現場で組み立てや実験などをしているのに対し、SEは一日のほぼ大半の時間をパソコンの前に座って作業することに費やします。

そのため外部からは実際にSEは何をしている人かということについて何かと誤解をされやすく、またSE自身もそんな誤解を上手に解くことが出来ないということがよくあります。

また残念なことに職業的な傾向としてSEの多くはコミュニケーションがうまくないことも多く、それがますます世間的に歪んだイメージを与えてしまいがちです。

そこでこの「Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック」ではそんな世間的なSEに対しての誤解を解くために、仕事をしていく時によくかけられる言葉や社内からの評価に対して「そんなことはない!」ということを実体験にもとづき説明をしてくれています。

この本がおすすめの人

まずおすすめなのはSEとして仕事をしていて、幾度となく理不尽な指摘を受けたり偏見を受けた経験があるという人です。

本の内容には「SEは協調性がない」「SEって楽な仕事」というような傍から見てのSEのイメージについての反論を丁寧に行ってくれているので、実際にそうした理不尽な評価を受けた経験がある人にとっては大変励みになります。

ですがこの本を一番読んでもらいたいのはむしろ実際にSEとして勤務をしたことがなかったり、SEと別の業種としてかかわることになっているスタッフの方です。

そうした外部からの偏見的な評価がどれほどSEとして激務をこなしている人の心を無自覚に折っているかということを少しでも理解してもらいたいところです。

なのでこの本を読まれたSEの方はぜひともどんどんSE以外の人にも読書を進めていってください。